お酒豆知識

【知ってたら日本酒通!?】角打ちとは

「角打ち」って聞いたことありますか?
え?読み方もわからない?
そんな貴方にぴったり!
この記事を読めば「角打ち」をマスターすることができます。
是非最後までご覧になってください!

1.角打ちってどう読む?

「角打ち」は「かどうち」ではなく「かくうち」と読みます。

2.角打ちの意味

角打ちとは「酒屋さんに設けられた立ち飲みスペースでお酒をたのしむ」
ことを指すことが一般的です。
なお、広辞苑にも
”酒を枡(ます)で飲むこと。また、酒屋で買った酒をその店内で飲むこと”
との記載があります。
角打ちという言葉は知らずとも、知らず知らず楽しんでいた方もいらっしゃるかもしれませんね。

3.角打ちの語源は?

3-1.元々は枡(ます)で飲むことから

角打ちの語源は諸説ありますが「枡の”角”で飲むこと」だったと言われています。
(「店の一角で飲む」という覚え方も素晴らしいのですが)
ではなぜ、
「酒屋さんに設けられた立ち飲みスペースでお酒をたのしむ」
という意味に変わっていったのでしょうか?

3-2.飲兵衛が生み出した文化「角打ち」とは

昔、日本酒は樽で流通しており酒屋さんで升を用いて「量り売り」することが一般的でした。ところが、「家まで待てん!!その場で飲みたい!」という熱い要望にお答えする形で店頭に立ち飲みスペースが設けられ、升で量った酒をそのまま飲むように。
こうした販売方法が定着するなかで、「升から日本酒を飲むこと」を意味していた「角打ち」が、「酒屋さんの店頭で日本酒を飲むこと」を意味するようになったのだとか。

4.角打ち発祥の地はどこ?

なお、この発祥は「九州北部地方」だと言われています。
1900年代から続く北九州工業地帯では、多くの労働者が24時間交代制で働いていました。深夜まで働き、勤務明けに一杯!と思っても、居酒屋は朝から営業していません。
そこで朝から営業している酒屋で酒を買って店頭で飲むようになったとか。

5.角打ちの魅力とは?

5-1.手軽さ

角打ちの魅力はなんと言っても「手軽さ」
購入したその場でたのしめることは大きな魅力ですね!

5-2.安く仕上がる

また、飲みたい分だけ飲めるため、支払いを安く抑えることができるというメリットもあります。(飲兵衛は結局いっぱい飲んでしまうんですけどね(笑))

5-3.多くの種類を楽しめる

一杯一杯が少量なので複数のお酒を楽しめるという魅力もあります。

6.「角打ち」と「立ち飲み」って何が違うの?

同じ意味になってしまう「角打ち」と「立ち飲み」には明確な違いがあります。
・「角打ち」 =(飲食店ではなく)酒屋の中にあるスペースで、買ったお酒を飲むこと
・「立ち飲み」=飲食店にて立ってお酒を飲むこと
という違いがあります。酒屋の店主のご厚意で角打ちが成立している部分が大きそうですね!

7.「角打ちの日」がある!?

7月11日は「角打ちの日」!!
「角」という文字が7月11日(7+月+11+日)で構成されていることにちなみ、「神戸角打ち学会」が制定、提唱しています!

8.全国で角打ちが楽しめるお店

【東京】 地酒専門店 鈴傳鈴傳(すずでん)
住所:東京都新宿区四谷1-10
webサイト(HP)http://suzuden-sake.com/

創業嘉永三年(1850年)より、170年以上(!)酒販売を行っている鈴傳さん。角打ちだけでなく、その歴史と豊富なラインナップは一度訪れてみる価値のあるお店です。

【大阪】 イマナカ酒店
住所:大阪府 大阪市淀川区 十三東 2-6-11(十三駅から145m)
webサイト(食べログ)https://tabelog.com/osaka/A2701/A270302/27015419/
飲兵衛には嬉しい朝10時オープンのお店!食べログでも1943件という多くの口コミを獲得している名店!
【福岡】  住吉酒販(博多駅店)
住所:JR博多駅 博多デイトス1F
webサイト(HP):https://sumiyoshi-sake.jp/

博多駅に立地するこちら。鈴傳、イマナカ酒店と相対的にこちらはモダンな店構えで、住吉酒販のHP自体もお酒好きをワクワクさせる仕様になっております!是非お店だけでなく、webサイトにも訪れてみてください!

9.角打ちができるお店を探してみよう!

気づいていないだけで、お住まいの街にも角打ちを楽しむことができる酒屋さんがあるかもしれません。この機会に是非角打ちに挑戦してみましょう♪新しい出会いや、意外な発見があるかもしれません。